【定点観測】US失業保険件数 ~いまだリーマンショック超え~
週次の定点観測です。
アメリカの失業保険申請件数の推移を確認します。
アメリカ労働省(U.S. DEPARTMENT OF LABOR)が7月9日に失業保険申請件数(UNEMPLOYMENT INSURANCE WEEKLY CLAIMS)を公表しました。
まずは、新規申請件数。
7月4日基準で、1週間あたり131.4万件でした。
前週が141.3万件だったので、99万件の減少です。
4月のピークと比べると1/5程度まで減少しましたが、リーマンショック時の最大件数が70万件弱であったことを考えると、新型コロナウイルスが依然として実態経済に大きな影響を及ぼしていることが分かります。
続いて、失業保険の継続申請件数。
失業保険を新規申請した人が、その後も継続して申請している件数です。
6月27日基準で、1806.2万件でした。
前週は1876万件だったので、69.8万件の減少です。
5月のピークと比べると約700万件減少しましたが、リーマンショック時の最大件数が700万件弱であったことを考えると、こちらからも新型コロナウイルスが依然として実態経済に大きな影響を及ぼしていることが分かります。
一方で、アメリカの株価は持ち直しており、NASDAQは年初より株価が高くなっています。下のグラフは、年初の株価を100とした場合の推移です。
このように実体経済は依然として傷んでいるものの、株価は持ち直しつつあります。
トランプ大統領は大統領選挙で劣勢なので、経済に悪影響を与えるような施策を採りづらいこと、新型コロナウイルス感染者数は増加しているものの経済活動は再開していること、を考えると、今後も株式市場は粘り腰を発揮すると予想されます。
引き続き読みづらい相場なので、じっくりを腰を据えて長期的な視点でマーケットを観察したいと思います。
へばね。