US失業保険推移。まだポジティブには捉えられない。
前回に続き、アメリカの失業保険申請件数の推移を見てみます。
アメリカ労働省(U.S. DEPARTMENT OF LABOR)が4月23日に公表した失業保険申請件数(UNEMPLOYMENT INSURANCE WEEKLY CLAIMS)をグラフ化してみました。
まずは、新規申請件数。
4月23日の公表値は、1週間あたり442万7000件でした。
前週が523万7000件(修正後)でしたので、81万件の減少です。
グラフから分かる通り、リーマンショックの比ではない件数となっています。
続いて、失業保険の継続申請件数。
失業保険を新規申請した人が、その後も継続して申請している件数です。
4月11日基準で1597万6000件でした。前週は
1191万2000件(修正後)でしたので、406万4000件の増加です。
新規が442万7000件ですので、ほぼ純増と言えます。
新規が減少傾向にあるとはいえ、継続申請の増加ペースが大きく減少傾向にならなければ、まだアメリカの景気回復は望めないでしょう。
へばね。