【定点観測】US失業保険件数 ~厳しい水準が継続中~
週次の定点観測です。
アメリカの失業保険申請件数の推移を確認します。
アメリカ労働省(U.S. DEPARTMENT OF LABOR)が5月21日に失業保険申請件数(UNEMPLOYMENT INSURANCE WEEKLY CLAIMS)を公表しました。
まずは、新規申請件数。
5月21日の公表値は、1週間あたり243万8000件でした。
前週が294万0000件(修正後)でしたので、50万2000件の減少です。
ここ数週間は前週比での減少が続いていますが、まだまだリーマンショックの比ではない件数です。新型コロナウイルスは間違いなく実態経済に大きな影響を及ぼしています。
続いて、失業保険の継続申請件数。
失業保険を新規申請した人が、その後も継続して申請している件数です。
5月9日基準で2,507万3000件でした。
前週は2,254万8000件(修正後)でしたので、252万5000件の増加です。
新規件数(243万8000件)<継続増加件数(252万5000件)なので、実態経済は回復していませんが、この件数は経済活動の緩和前になるので、来週以降は「新規>継続」と逆転するかもしれません。
そうなると明るい兆しですね。
11月に大統領選挙を控えているため、トランプ大統領は経済を停滞させたくないはず・・・と考えると株式市場は回復基調を維持する可能性があります。
しかし、失業保険件数を見ると実態経済は大きく落ち込んでいるように見えるので、それが株式市場に反映されて、大きな調整局面を迎える可能性もあります。
また、香港を巡る米中対立が新たな悪材料になりそうです。
読みづらい相場ですが、引き続き各指標を観察して6月以降の投資行動をじっくり考えます。
へばね。