コツコツDays

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【資産運用】定点観測 / フィラデルフィア連銀製造業景気指数(2020年8月)


Hatena

今回はフィラデルフィア連銀製造業景気指数を紹介します。

 

フィラデルフィア連邦準備銀行(The Federal Reserve Bank of Philadelphiaの管轄地域(ペンシルベニア州東部、ニュージャージー州南部、デラウエア州)の製造業における景況感を示したものです。

 

同地域の製造業者に、新規受注・出荷・在庫・支払価格など11項目について、前月との比較、及び6カ月後の予想を、「増加」、「変わらず」、「減少」から選択してもらい、「増加」と「減少」の差を指数化しています。

 

全国区をカバーするISM製造業景況指数と相関性が高いため、アメリカの製造業の先行きを考える際に参考にしています。

 

2008年以降の指数をグラフ化してみました。

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リーマンショック後の落ち込みも大きく▲40.9となりましたが、新型コロナウイルスの影響はリーマンショックを上回り、最も悪い数値は▲56.6でした。

 

しかし、グラフの通りリーマンショック後を上回る勢いでV字回復しています。

 

IMS製造業景況指数を紹介した際にも書いた通り、製造業は金融機関から融資を受けていることが多く、リーマンショックでは融資元の金融機関がダメージを負ったので、融資を受けられないかもしれない、という大きな不安が製造業に拡がったのだと思います。

 

一方、新型コロナウイルスの場合は、一旦は製造業全体がストップしましたが、すぐに工場の稼働が再開したり、政府や中銀が対策を打ったため、製造業の見通しは悪くなっていないのでしょう。

 

7月、8月に発表された経済指標からは住宅と製造業いずれも回復基調にありますね。

 

TikTokの米国事業を売却する大統領令にサインするなどトランプ大統領が色々と発表していますが、投資家は口先だけの攻撃と見ているので米中関係の悪化を織り込んで株式市場が下落することはないように思います。

 

トランプ大統領アメリカ大統領選挙までは経済を悪化させるわけにはいかないので、株式市場はしばらく活況を呈する予感がします。

 

 

へばな。