【資産運用】定点観測 / ISM製造業景況指数(2020年7月)
今回はIMS製造業景況指数を紹介します。
米供給管理協会(Institute for Supply Management)が発表するIMS製造業景況指数は、製造業における景況感を示す指標です。400以上の企業の購買担当者にアンケート調査を行った結果です。
アメリカの製造業の見通しはNYダウ工業平均株価に大きな影響があるので、注目しています。
また、主要指標の中で最も早い第1営業日に発表されるため、先行指標として見られています。
この指数が、50を下回ると景気後退、50を上回ると景気拡大を示すと、一般的には考えられます。
2008年以降の指数をグラフ化してみました。
リーマンショック後の落ち込みは凄いですね。30近くまで急減しました。
製造業は金融機関から融資を受けていることが多く、リーマンショックでは融資元の金融機関がダメージを負ったので、融資を受けられないかもしれない、という大きな不安が製造業に拡がったんだと思います。
一方、新型コロナウイルスの場合は、40近くまで急減しましたが、すぐに回復して、8月3日の発表値は50を超えました。
一旦は、製造業全体がストップしましたが、すぐに工場の稼働が再開したり、政府や中銀が対策を打ったため、それほど見通しは悪くなっていないのでしょう。
住宅、製造業いずれも今のところは回復基調にありますが、問題はサービス業ですね。
今夜発表される失業保険件数と明日の雇用統計は今後の投資行動を考えるために要チェックです。
へばな。